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2022.03.25スタッフブログ
【知らないと損】敷金(保証金)とは? ②
大阪と兵庫のみなさま、こんにちは!
大阪と兵庫を中心に、内装解体・原状回復工事を手がける「コワース」です!
今回も引き続き、敷金(保証金)にまつわる疑問についてお答えします。
敷金(保証金)はいつ戻ってくる?
◇退去してすぐには戻ってこない
特約では『貸室から退室後、借主の債務(水道光熱費など)が清算されてから3〜6ヶ月以内』とされていることが多いです。
つまり、お金が戻ってくるのは、原状回復された状態の貸室を明け渡したあと※、さらに水道光熱費などの経費清算が全て終わってから約3〜6ヶ月後。退去してすぐではありません。
となれば、戻ってくる敷金(保証金)を新しい物件の敷金(保証金)に充てることも時期的に出来ないので、移転などを考えている方は注意が必要です。
※契約書によっては原状回復工事が貸室の明け渡しより後になることもあります。
敷金(保証金)は全額戻ってくる?
敷金(保証金)は預けているだけのお金なので、退去時に何事もなければ、全額戻ってくるお金です。
ただし、契約書に「償却」の定めがある場合は例外です。
◇償却とは
「償却」とは敷金(保証金)から無条件に差し引かれる費用のことです。
無条件なので、たとえ退去時に何もなかったとしても戻ってきません。
償却については、契約書の特約条項に定められています。
◇償却金額
単位は
◯ヶ月(賃料の◯ヶ月に相当する額)
◯%(保証金の◯%に相当する額)
◯円(具体的な金額)
の3つに分類されます。
また、入居者に長く入居してもらうためや、早期解約の手間代などの意味合いから、解約時期に応じて償却の割合が変動するパターンもあります。
(例:5年満期で10%、3〜5年未満で20%、3年未満で30%)
◇償却には消費税がかかる
敷金(保証金)は非課税ですが、償却には消費税がかかります。
◇返還額の計算
敷金(保証金)−解約時の償却費×消費税
となります。
◇償却は何に使われるのか
一般的には原状回復費用に充てられることが多いようですが、実際にかかった原状回復工事費用が償却より安かったとしても、償却=無条件に返金されない費用なので差額は戻ってきません。
店舗やオフィスの賃貸物件の場合は、原状回復を借主で行う代わりに、敷金・保証金はそのまま返却されることが多いです。
しかし、物件によっては原状回復を借主で行うにもかかわらず、敷金・保証金が差し引かれる場合(二重取り)もあるので、契約書を取り交わす際は注意が必要です。
まとめ
物件を借りるとき、初期費用の1つとして必ずついてくるのが敷金(保証金)です。
入居する時は、これからの事業展開への期待が優先して細かい契約条項などはつい見落としてしまいがちですが、退去時にどれくらいの費用がかかるのかという経営的な視点から、敷金(保証金)についても、いつ戻ってくるのか、いくら戻ってくるのか、契約する段階でしっかり確認をしておきましょう。
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